2016年1月9日土曜日

DxO OpticsPro Photos extension ― 写真Appの機能拡張

偶然、Mac App StoreでDxO OpticsProのPhotos用extensionをみつけました。2015年12月18日リリースのようです。

改めて調べてみると、すでにいくつかextensionが出ているようですが、メジャーなソフトではDxOが初めてのようです。

Screen Shot 2016-01-05 at 04.54.04

写真を編集モードにして、右下のextensionのメニューの中にDxOが出てきます。

Screen Shot 2016-01-05 at 04.53.11

DxOを選ぶと、DxOの編集画面に変わります。上の写真はJPEGを編集している場面です(RAWは後述)。

編集できる機能は基本的なものに限られています。

  • Optical Correction(光学補正)
  • White Balance
  • Smart Lighting
  • ClearView
  • Noise Removal

また編集の程度も「弱中強」程度に固定されています。

光学補正ですが、EXIFのカメラボディー名とレンズ名を見て補正します(DxO OpticsProでお馴染みの機能)。フル版(単独アプリケーション版)ではモジュール式になっていて、買った直後はモジュールが何も入っていません。補正しようとしてモジュールが無いとその都度ダウンロードして行きます。ここの部分がextension版ではどうなっているのか不明です。

私は単独アプリケーション版をすでに持っていて必要なモジュールはダウンロードされてあったためextension版ではモジュール式なのかどうかわかりませんでした。

単独アプリケーション版をもっていないとモジュールが使えないのか(ダウンロード出来ないから)、extension版だけでも自力でモジュールのダウンロードが出来るのか、モジュール式ではないのか不明です。DxOのフォーラムで質問してみればよいのかもしれません。

画面右下に説明がありますが、キーボードのMを押している間だけDxOの現像(補正)が一切入っていない状態が表示されます。Mを離すと現在の補正の状態に戻ります。

Screen Shot 2016-01-05 at 04.53.54

PhotosはJPEG+RAWの場合、二つを一つにまとめて管理します。iCloudを使う場合は、アップロード時にJPEG+RAWをアップロードするアプリが必要です(ApertureはiCloudに完全対応しないので、JPEGしかアップロードしない)。

JPEG+RAWでRAWの側(あるいはJPEG)を編集対象にしたい場合は、編集画面に入ったところ(extensionを選ぶ前)で Edit メニューか、マウスボタン右クリックで「Use RAW as Original」を選択してRAWデータを呼び出します。

Screen Shot 2016-01-05 at 04.55.09

RAWの場合、ノイズ除去に「PRIME」が使えるようになります。

PRIMEの強度は選べず固定です。効果をみる虫眼鏡が使えますが、強度を選べないので意味が無いとおもいます。しかし虫眼鏡を実装してあるということはPRIMEについても近いうちに強度が選べるようにするつもりなのではないかと思わせます。

虫眼鏡はキーボードのPを押すことで、消したり出したり出来ます。

単独アプリケーション版に比べると機能は少ないですが、そもそもPhotos自体が簡単アプリ的な性格なので(それで「画像のMac」はいいのか?という根本的な疑問はありますが)、Photosとのバランスはとれていると思います。

試してみたところ、Photosオリジナルの編集画面で補正を掛けたものがextension(DxO)に渡されるようですので、DxOにない機能でPhotosにあるものはそちらを使ってからDxOに渡すということで補完して使うことは出来そうです(ワークフロー的にそれが便利かどうかは別として)。

PRIMEが使えるのは大きなメリットです。個人的にはPRIMEは、効かせれば十分で、そこをさらに強度を変えてみようという気がありません(私はそういう性格です)。

さらに、ClearViewとSmartLightingがあるのでDxOの特徴は大体揃っていると思います。さらにこれらはワンタッチ機能なのでPhotosの性格とも合っています。

これで開発が止まるとも思えないので、PRIMEの強度をスライダーで選ぶとか「弱中強」で選べるとかはいずれ実装されると楽観しています。

あとperspectiveの補正が加わればいいなあと思うのですが、DxOでperspectiveの補正をするViewPoint 2は別売なのでどうなるでしょうか。

ところでDxOでのperspectiveの補正を調べていたらDxO perspectiveというアプリケーションが出てきました。

もう2年も前に出ているのですが、DxOのサイトではたどり着けません。検索するとひっかかります。

Mac版のみのようです。DxOはソフトウエアを自社サイトで直接販売しているのですがこのアプリケーションはMac App Storeで販売しています

機能をみると、これで十分な気がします。ViewPoint 2と何が違うのか(両者値段が大きく違う)よくわかりません。違いで一つわかったのはView Pointはレンズの光学歪を補正してくれるようです(DxO OpticsPro同様のモジュールを使うようです)。

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