Samyang 7.5mm F3.5 UMC FISH-EYE MFT（上）

Samyang 7.5mm F3.5 UMC FISH-EYE MFT

先日のCP+のケンコー・トキナー ブースでいじってから突然に欲しくなった、Samyang 7.5mm F3.5 UMC FISH-EYE MFT （魚眼レンズ）。価格.comを見ても、アマゾンを見てもどこも同じ値段なので、ヨドバシ・ドット・コムで買えればポイント分得だと思ったのですが扱っていない。 「商品リクエスト」もしてみたが「扱いません」という返事。 そうこうしているうちにアマゾンでの「ブラック」が売れてマーケットプレイスから消える店が出たりして、どの店から買おうかと逡巡していたところケンコー・トキナー・オンラインショップがアマゾンのマーケットプレイスに出品してきたのでそこから購入。

ものは「新東京物産（東京都台東区東上野）」の出す保証書がついている。CP+ではケンコー・トキナー ブースに出展されているのですが、国内代理店は別というやや複雑な関係のよう。ケンコー・トキナーのホームページにもSamyan製品は載っていませんし、この新東京物産のホームページ自体も見当たりません。 とはいえケンコー・トキナーのミラーレンズ（ケンコー時代からのもの）とそっくりなものがSamyangにありますし、eBayをみるとSamyangやそれとそっくりの各種レンズがRokinonとかVivitarのブランド名で出ています。 また、 Samyangは4/3（フォーサーズ）のレンズを結構出していますので隠れた中堅企業という感じ。 ただしどのレンズも電子接点はないようで、MFで手動絞り。この魚眼レンズも従って、MFで手動絞りの電子接点無しのためEXIFも入りません。

Samyang 7.5mm F3.5 UMC FISH-EYE MFT

詳細な比較は「Samyang 7.5mm f/3.5 fisheye lens review - Micro 4/3rds Photography」が参考（刺激）になりました。 ここの著者さんはいくつかテストと考察を書いていますのでサイト内検索でfish eyeとかsamyangで検索してみてください。

シルバーモデルはプラスチック感がきつく値段相当というかそういう感じでしたが、ブラックはソツがない。手にしてみるとメタリック赤のリングがいいアクセントになっています。 絞りは1/2段ステップ（開放F/3.5はF/4.0の1/2段明るいところ）、最後のF/16とF/22の間だけ1/2段ストップがなく1段飛びになっています。

フード一体型で前玉がでっぱっているので、フロントキャップはかぶせ式ですが、よくできていてキャップの内側にロック機構がありフードの先端を「噛む」ようになっています。 このロックの装着感もまあまあ。贅沢を言うとキャップを押しこむだけでロックしてほしかったのですがそうはいかず、ロックを解除して奥までかぶせたところでロックボタンを放してフードを咥え込ませるかたち。説明書にもありますが、90度ずれると、ロックが左右のフードをロックしようとすることになりますが左右のフードは上下より短いためロックできません。多少ずれた状態ではキャップ内部のガイドによってキャップの向きが正しい位置になるようにできていますが、完全に90度ずれてしまうと、すんなり奥まで入ってしまいす。ここはキャップ内側のガイドの形状を工夫したらもっとどうにかなったのではないか？と思うところでした。

ただしこのロック機構をつけたことでキャップとフードが密着する摩擦力ではまる必要がなくないため、フードに硬いプラスチックを使うことができてしっかりした感じになり、脱着感も大変よいものです。パナソニックのLUMIX G FISH-EYE 8mm/F3.5のキャップはやや柔らかく、安っぽい感じがするし、単純にフードとキャップの摩擦で止まっているだけのためキャップがしっかりはまった感じがしません。ここらへん、Samyangはすごくよく出来ているとはいいませんが、手堅くまとまっています

手動式である絞りリングは適度に硬く回り、間違ってずれてしまうような感じがありません。絞りリングのトルク感もいい感じの重さです。

Samyang 7.5mm F3.5 UMC FISH-EYE MFT 箱

オリンパス・ボディーで使う場合は、ボディー内手ぶれ補正によって手ぶれ補正が可能。もともと超広角なので手ぶれしにくいですが、手ぶれ補正がきけば低速シャッターが切りやすくなります。電子接点がないため、MFアシストは効きません（フォーカスリングが回されたことがわからないため）。手動で拡大モードに入れて使います。

Samyang 7.5mm F3.5 UMC FISH-EYE MFT（中）に続く…