キヤノンの new FD / FD レンズのボディーキャップには(最低)二種類あります。
通常のものはバヨネット式にボディーのマウント部へはめて、ねじると取り付くもの。正面からみると回転の位置合わせのための赤いドットが特徴です。
もう一つ簡易型とでもいうカブセ式があります。これは少しやわらかいプラスティック製で、マウントの穴にはめ込むだけで取り付くものです。
カメラボディーやマウントアダプターに対してはこの通常型のボディーキャップがはまります。FD マウント用接写リングであるエクステンションチューブでは通常型はロックするために回転させる時の滑り具合があんまりよくありません。簡易型ははめるだけすので特に感触は悪いことがありません。
FD マウント用に FD25-U というエクステンションチューブ を持っています。これは今までマウントのロックが故障していた new FD レンズをつけていました。 この、レンズ + FD25-U の連結状態の FD25-U のリア部にはこのレンズに付いていたリアキャップを使っていました。 FD25-U が少しキツメにはまったため、ロックしないこのレンズが回転しにくかったのでアダプター代わりに付けていました(が、25 mm も延長した状態ではかなりの接写しか出来ないのでこの状態で使うことは事実上ありませんでした)。 マウントのロックが働かないと絞りリングを回そうとすると絞りリングが回らずにレンズ全体がまわってしまいます。これの怖いところは回り過ぎるとそのままマウントから外れてしまうことです。
このたび、このレンズを修理に出して見ることにしました。治ってきたら FD25−U にはめっぱなしにしておく必然性がなくなるのでレンズとFD-25を切り離して保管しようということで、そのために新たに FD25−U 用に簡易型(カブセ式)ボディーキャップとレンズリアキャップを購入することにしました。 レンズの前玉、後玉のホコリを気にするわけですから、エクステンションチューブも内部にホコリが入らないようにキャップを付けておくわけです。
レンズリアキャップは中古店に潤沢に出回っています。シグマ、タムロンが出している(自社が出すキヤノン FD マウント用レンズに装着して出荷していた)ものも結構簡単に見つかります。 しかしボディーキャップはほとんど出てこない。eBay にコピー品が売られていますが、 これは精度も悪くなく、モールドがわずかに甘い程度、1 個売りから 10 個まとめ売りなどもあり、金額も非常に安いですので、保険のために(鳥なき里のこうもり)これを買っておくのはお薦めします。
フィルターのマルミからもボディーキャップ、レンズリアキャップともに出ています。これは使ったことがないので はめ の精度とかは不明です。
eBay のは完全に「海賊版」なので外見がオリジナルそっくりなので、法律的、倫理的にはアレではありますが、装着した時の雰囲気は出ます。
このように FD マウントのキャップは、レンズリアキャップは入手が容易ですが、ボディーキャップはかなり難しいです。なので私は中古フェアや中古店を見る時にはとりあえず、FD マウント用ボディーキャップを探して見ることにしています。見つけたら買って帰り備蓄(笑)しておくのです。
そういうことなので、今週から始まっている銀座松屋での恒例の「世界の中古カメラ市」へ初日に行った際に簡易型ボディーキャップが売られているのをみつけていました。が、その時は FD25-U を単独で保管することに思い至っていなかったため買わずにいました。 それを今日買いに行ってきたわけです。簡易型を買う人もそうそういないでしょうから残っていると思っていたら、無い。
こんな時に限って、簡易型ボディーキャップを欲しがる人が他にもいたのか!あの時目的がなくても簡易型だからといわず買っておけば…と思いつつも、ややしつこく、お店のキャップの箱を探していると、なんと箱の外に飛び出していました。
レンズリアキャップは潤沢にあったので難なく入手。この二つを持って帰宅。さっそく FD25-U に装着してみました:
と、いうことできれいに納まりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿