10月12日(月・祝)に多摩六都科学館で「アインシュタインの宿題に挑む~重力波の検出への期待~」(キャッシュ)をききました。
講師は
重力波検出についての話を、わかりやすく…。相対性理論や量子力学は一応ある程度知っている人向けの講演。
最後の質問時間の際に「まず小学生を優先して…」と募ったところ、ちゃんとわかっている質問が出てきたので、正しく「マニアの集い」でした。
多摩六都科学館は、スカイタワー西東京のすぐ下にありました。
西武新宿線からは、田無駅から30分に一本のコミュニティーバスで行くことになるのですが、出る時間が遅れてしまい、30分に一本のバスに間に合わなくなってしまいました。講演が閉館後にあるため、入館受付時刻までに入館する必要がありました。
そこで次の花小金井駅から歩く(18分と案内されていました)ことにしました。駅を出て一度、大きな道路で折れ曲がるだけで、それ以外は全部直線。遠くからスカイタワー西東京が見えるのが目印になりました。
入館締め切りの午後4時の5分前に到着。
多摩六都科学館は巨大なプラネタリウムがあり、外観の巨大な大きな球体がそれのようです。
講演はこのプラネタリウムで行われました。そのためか、開始時刻厳守で遅刻して入ることが出来ないようでした。入館締め切りから講演開始まで1時間10分、開場は講演開始の20分前くらいからでした。座席が自由であるためか、開場前に行列が出来ました。入ってみると座席より参加者の方が少ないので席にそれほどこだわらなければ、大体中央付近に皆座れました。
スーパーカミオカンデ、重力波検出器KAGRAの建設中の風景など、巨大なトンネル状の風景の写真が出てきた際にプラネタリウム全面にそれが映しだされ、しかも回転したため、自分が回っているような錯覚に陥り、少し酔うほどでした。この写真がこの講演用に魚眼レンズで撮られたのか、単純に投影しただけなのか、あるいは平面写真を変換処理しているのかは不明。
講演は、高柳雄一館長の司会で進行。5月の講演では先日ノーベル賞をとった梶田隆章先生がしゃべったことが紹介されました:
今回は、最初に黒田教授がアインシュタインの一般相対性理論の概要とそこから予想されている重力波とは何かを解説。つづいて、重力波検出器KAGRAと重力波観測についてを麻生准教授が解説。
最後に質問時間を30分ほど取りました。最初に小学生の質問をいくつか受け付け、そのあと大人からの質問となりました。
小学生からの質問から二つ:
- ニュートンの万有引力の法則と比べた場合、一般相対性理論は何を表しているのか
- 重力波検出器は、宇宙空間に作ったほうが性能がでるのではないか
一般相対性理論の質問は黒田教授が回答。一般相対性理論は重力を幾何学的(時空の歪)に表現したもの。万有引力の法則でニュートンは天体の運動を記述したかった。
重力波検出の質問は麻生准教授が回答。すばらしい指摘だそうで、宇宙空間に検出器を置いたほうが精度が上がるそう。重力波は波長が長い(周期が長い)ので、地球上で検出器をつくると地球自身の歪(潮汐効果とか)による重力変動などの雑音が多くてやりづらい。
今回は館内の展示はみませんでした。
講演は予定時間通りに終わり、館の前から出る田無駅行きのコミュニティーバスの発車時刻とうまく接続しました。混むかと思いましたが、立つ人でほどほどの混み具合。駐車場も6台とか聞いたので、他の人は他の路線のバス(中央線方面、西武池袋線方面)だったのでしょう。
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