4月12日(土)に「【ニッシンデジタル・ワークショップ】「光景写真」を撮ろう!」(魚拓)に参加しました。 講師は薮田織也 先生(@OliyaYabuta)。 以前3月9日(日)に同じニッシンデジタル本社で「薮田織也のブツ撮りセミナー」(座学のみ参加)を受けたことがありました。
ニッシンデジタルではそろそろi40のキヤノン版、ニコン版が発売になるので、サンプル機が置いてありました。一応動作します。 マイクロフォーサーズ版の外見はほぼ同じ(多分全く同じ)なのでパナソニック LUMIX DMC-GX7に付けてみました。
オリンパスのFL-600Rも結構小さいのですが、i40の方がボディー部分が一回り小さい。発光部は多分同じ大きさ。
セミナーのようす
20人定員で完売。今回はマイクロフォーサーズ、NEXもアナウンスされていましたが、実際には一眼レフのキヤノンが10人くらい、ニコンが8人か。 でミラーレスは多分私ともう一人の二人で、ともにオリンパスOM-D(私はOM-D E-M1、もうひとりは多分OM-D E-M5)。 人数は、使用するニッシンのストロボが配られるので「キヤノンの人、手を上げてください」と聞かれるのでその時急いで数えてみました。
ミラーレスがもうちょっと来るかなと思ったのですが…
マルチ発光はマニュアル露出 + マニュアル発光でやるので全員 Di866。 花の撮影ではTTLでやるので、オリンパスユーザーだけ別途 Di466。
今日はニッシン・ジャパンさんのセミナールームとスタジオで、「光景写真セミナー」をやってきます。ありがたいことに満席になったようです。感謝。で、セミナー前日は早く寝よーっていつも思うんですが、結局資料作りが今完了。さて、頑張ってきますよ pic.twitter.com/ASnDYSTq4E
— 薮田 織也 (@OliyaYabuta) April 11, 2014
「光景写真」セミナー、現在座学中…。メモメモです〜。 pic.twitter.com/hv8UmOH65A
— ニッシンジャパン(株)【公式】 (@nissinjapan) April 12, 2014
ご指導に熱が入る薮田先生。 pic.twitter.com/OkZfXw9vad
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ニッシンのフラッシュの一部(Di866とか)にあるマルチ発光を使った撮影方法が、作例にあった夜桜の撮影方法なのですが、これは使いどころが難しいなあという感じ。テスト発光を繰り返すのじゃダメなのかな…。
日中の花マクロでの使い方について知りたかった人とか、単にブツ撮りとして受けてみたいとかいろんな人がいたようですが、花マクロについてはあんまり具体的な話はなかったかなあ…と。
前半の座学部分はよくまとまっていました。資料もかなり密度濃く作ってあり、これのプリントが配布されたのは大変よかったです。 先日の大浦先生のセミナーでも言われた「ライト(ストロボ、ライトボックス)の光軸をブツに向けずブツの頭をかするようにする」を「フェザーリング」と理論的に説明していたところなど大変参考になりました。
一方大浦先生はブツ撮りはライトボックスを至近距離から当てるのがよいといっていましたが、薮田先生は天井バウンス主体な感じでした。ただこれはセミナーが初級レベルなので先生によって、あるいは講座の趣旨によって最低線をどこに置いたかという違いかもしれません。
上の写真は明るいところでのフラッシュの効用として水滴がきれいに浮き上がって写ってます、という実習です。写真が下手なのは別です。
オフカメラ(フラッシュをホットシューから外して、手で持って斜めから当てる)の実習は、ニコン、キヤノンの人はワイヤレス発光(+TTL)が出来るのでやりやすかったですが、オリンパス機ではそれが出来ない(Di466)ためマニュアル発光で試みましたが発光量が多すぎてうまくいきませんでした。 うまくいかせるにはF11くらいにしないとだめなのですが、花マクロではFを比較的開き気味で撮りたい気がするので。TTL発光(ホットシューに付けて、Di466で)の場合はちゃんと光量調整がされF2.8でもちゃんと撮れます(上の写真がF2.8)。
ここらへんで、マイクロフォーサーズ対応がない現状だとセミナーはやや微妙な感じ。先日のブツ撮りではブツだけを置いて背後は背景紙だけ、しかもブツ全体がよく写るように被写界深度を深くしますのでマニュアル発光でもうまく行きました。
今のところ、オリンパスもパナソニックもフラッシュのセミナーはやってないし。かといってニッシンのセミナーに純正フラッシュを持っていくというわけにもいかないでしょうし…
i40マイクロフォーサーズ版発売後のセミナーの変化に期待するところです
ニッシン製品について
セミナー最後の恒例のニッシン製品の宣伝から。記憶違いはご容赦:
ストロボは発光部に寿命があるので一種の消耗品。マスコミは一日に8000回くらい焚くので、数日で修理に持ち込まれる。MG8000は発光部の材質が違うので耐久性抜群。今のところ寿命で持ち込まれていない。
先日の小保方さんの記者会見の中継でもニッシンのフラッシュがたくさん使われているのが写っていた。
連写でのオーバーヒートにも断然強く作ってあるので大量の連写が出来る。
GN(ガイドナンバー)は、照射角が長くなる(望遠寄りになる)ほど大きくなる。メーカーによっては最大照射角でのGNを出して、ガイドナンバーが大きいかのようにみせている。比較するなら照射角を揃えること。ニッシンは照射角35mmでのGNと最大のGNを併記してある。キヤノンは最長の照射角でのGNしか出してないので注意。
ということで、結婚式とかマスコミとかでは、MG8000という感じでした。実は先日の「マリンダイビングフェア」で、取材をしていた人がニコンのカメラにまさにMG8000を使っていました。純正ストロボ使わないんだ…と印象に残っていたのでした。
GNはほどほどが最近の傾向
薮田さんの意見では「最近はあまりGNの大きさは求めない。20もあれば十分ではないか。」ということでGNが大きければいいという選択をしなくてもいいよ、というようなことでした。理由はわかりませんでした(質問してみればよかったか…)。 カメラのISO感度が上がっているからかもしれません(=ノイズが下がっているから)。
もちろん特殊な撮影条件ではGNが大きいことが求められますが、GNが大きいストロボを買ったり、複数のストロボでGNを稼ぐと、その値段でもっと明るいモノブロック(定常光ライト)が買えてしまいますよ、とも言われました。複数ストロボの合成GNの計算は:
\[ \sqrt{{GN_a}^2 + {GN_b}^2 + \cdots} \]
なので同じGNのストロボを二台使うと、合成したGNは2倍になるのではなく\(\sqrt{2}\)倍≒1.41倍になるだけです。2倍にするには四台も必要になります。その金額だと明るいモノブロックが買えてしまいます、という話でした。
蛇足ですが通常GNはISO 100で撮影する時の値を表示します。しかしオリンパス機とかパナソニック機は、最低ISO(基準ISO)が200です。 ISOもルート(平方根)で効いてきますので、ISOが二倍になるとGNは\(\sqrt{2}\)倍≒1.41倍になります。オリンパスとかパナソニックの純正フラッシュの仕様では従ってISO 200の時のGNが併記されています。
こんなところからも、薮田さんはGNはそんなに大きいものである必要はないよと言っているのかもしれません(つまり薮田さんがいうGNは照射角35mmの時でISO 100の場合の仕様について言っているのでしょう)。
i40サンプル機
i40をGX7に装着して感じたのは、GX7のホットシューが固いこと。以前GX1とかで、ホットシューにつける水準器を使った時もものすごく固くて入りづらかったので(場合によると入りませんでした)、LUMIXの特徴のようです。またEVFのアイカップを大型に交換していたのでここにフラッシュ側のホットシューが当たるので非常に入れづらいです。
EVFはフラッシュを付けるとフラッシュに当たるのでチルト出来ません。
GX7の場合クリップオンタイプは装着が面倒な感じです。余裕があるなら内蔵フラッシュをコマンダーに使ってワイヤレスで使うのが楽かもしれません。内蔵フラッシュがあるのでこの点では融通がききます。ワイヤレス設定の際は内蔵フラッシュを点灯しないようにも出来ます(コマンダーとしてだけ動作する)。
蛇足ですが、オリンパスのOM-Dシリーズもアイカップを大型にしておくと、純正の付属フラッシュ(FL-M2)をつけようとするとアクセサリーポート(ホットシューにすぐ下にあるコネクター)のプラグがアイカップにぶつかるため非常に装着しづらいです。 ただし外部フラッシュは純正品でもこのアクセサリーポートは使っていなくてホットシューのみで接続するので大型アイカップと干渉することはありません。しかし…それならFL-M2もアクセサリーポートを使わないようにしてくれればいいのに…
最後、薮田先生がi40をご紹介してくださいました〜。i40の小ささのわかる写真! pic.twitter.com/p7ByfYCKt9
— ニッシンジャパン(株)【公式】 (@nissinjapan) April 12, 2014
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