2013年10月13日日曜日

パナソニック LUMIX GX7 「iDレンジコントロール」

P1020155

iDレンジコントロール: auto

東大寺 二月堂 登廊のぼりろう

晴天の日に、東大寺二月堂の階段をiDレンジコントロール=autoで撮った写真です。

階段の外の明るさに対して階段の屋根裏が潰れずに写っています。

今回は「iDレンジコントロール」です。

  • 「フォトスタイル」は「風景」
  • JPEG撮って出し(Aperture未対応)
  • コントラスト、シャープネス、彩度、NRは±0
  • 超解像はオフ
  • 注釈がない場合は手持ち撮影(三脚禁止の場所が多い)

さらに

  • EV補正は±0。GX7のAE(自動露出)の様子をみるため
  • 測光は「マルチ測光」(評価測光)
  • A優先モード

です。

かなり真っ暗なシーン

P1020154

iDレンジコントロール: オフ

東大寺 二月堂 登廊のぼりろう

iDレンジコントロール オン、オフの写真が離れていて比較しづらいかもしれませんが、天井裏の梁の写り方が全然違います。カメラの設定は同じ。フォーカスポイントが違っています(最初の写真は梁、二番目の写真は奥の階段の先の明るい地面のところ)が、マルチ測光(評価測光)なのであまり影響はないはず。

これでみると梁がきれいに出ていますが、同時にノイズ処理もかけているのか梁のディテールが少し消えています。

一方以前秋葉原のガード下部分出たモスキートノイズはこのケースではほとんど見えません(この件の追試はこちら)。 モスキートノイズは相対的に明るい部分を持ち上げた時に出るようです。

iDレンジコントロールとは、ボディー内現像でJPEG化する際に暗部を持ち上げているのでしょうが、ノイズリダクションはいらないんじゃないかなあ…と少し思います。

autoにしないで、強とか中とかを指定するとノイズリダクションが働かないとかあるのかな?

現像ソフトを使ってRAWデータに対して暗部持ち上げ+ノイズ処理をしたらどうなるのか?も興味がありますが、 撮影段階で設定変更一つ(モニター撮影情報画面から、タッチパネル操作でワンタッチで直接選択して変更状態。あるいはQ.menuに登録出来ますし)でJPEG撮って出しで結果が得られるiDレンジコントロール機能は使いこなせば便利だと思います。

しかも「デジタルカメラ」ですから、何枚撮ってもコスト的デメリットがないですから、iDレンジコントロール オン、オフの二枚撮っておける、撮っておけばいい、という余裕ある撮影シーンも多々あるのではないか。そうしたらMacで出来を見てから気に入らなければRAWから作りなおせばいいでしょう。

逆光な場合

P1020119

iDレンジコントロール: auto

P1020118

iDレンジコントロール: オフ

東大寺 二月堂

ここではあまりディテールのくずれがありません(あるいは皆無)。暗部の持ち上げ具合は+1EV強ある感じがしますが、いい感じに仕上がっています。ある程度被写体に光が当たっている、だけど逆光的なシーンでのアンダーはかなり自然で、効果的な感じに思います。

影の部分の面積が少ない場合

P1020111

iDレンジコントロール: auto

P1020110

iDレンジコントロール: オフ

東大寺 二月堂

P1020215

iDレンジコントロール: auto

P1020214

iDレンジコントロール: オフ

東大寺 大仏殿 中門

P1020062

iDレンジコントロール: auto

P1020060

iDレンジコントロール: オフ

春日大社 南門
この2枚のみ +2/3EV補正

これらは順光で影に隠れているケースですが、画面全体に占める影の部分がそれほど多くないという性質もあります。暗部の持ち上げは控えめです。

影の部分が少し浮き上がってくる、という仕上がりになっています。これだとRAWで補正したほうが思ったようになるかもしれません。 しかし影の部分の被写体の詳細にそれほど力点がないのなら、少し鮮明になる程度であるこの仕上がりは好ましいかもしれません。 画質劣化(ディテールのくずれ)もないですから、ダメもとで保険的にオンしておくのもよいのではないでしょうか。

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