2013年7月21日日曜日

T.I.P.「カメラの話をしよう」聴講で銀座へ

P7203533 - Version 2

東京モノレール

旧海岸通り、芝一丁目交差点から芝四丁目交差点を臨む

T.I.P. (TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY)で企画されている「カメラの話をしよう」vol.15 「ここでしか聴けないレンズの話第2弾」を聴きに、 銀座宝町へ。京橋の警察博物館のすぐ隣です。 前回は5月連休にかかっていて、奈良へ旅行に行っていたので参加せず。

メーカーの人が来て話をする。 現場バリバリの人ではなく結構偉い人が来ている関係か、やたらマスコミ(カメラ評論家など)が多く来ていて、会が終わると名刺交換をやりに群がってくる。 こういう「金でつながった」話をするためにやってるんじゃない気がするけどねえ…。話の中身、ちゃんと聞いてるのかな?(名刺交換するってことは初めて来たってことだ。前回も名刺交換が結構たくさん来ていた)

内容については、残念なことに、blogに書いちゃダメということなので何も書けません。なんだ、blogエントリーのタイトルは「ツリ」か、と言われそうですが…

と…いうことなので。

今回、マクロレンズのタムロンが来ていたのでマクロレンズについて、シグマ(山木 社長)とタムロン(千代田 室長)でちょっとしたおもしろい話が出ました。また、この二社って互換レンズメーカーでもあり互換レンズ作りについての話も一瞬出たりしました。

P7203523 - Version 2

T.I.P.のあるエクスアートビル

しかし、この講座の企画…。日本は、特に戦後、世界(欧米)の産業を尽く壊滅に追い込んで、「世界のメーカー」になりました。しかし、作っているものについて、職人的こだわり(=個人的なもの)を越えた、他人に向かって語れる「哲学」のようなものを持っているか?

例えばオーディオは、既にその日本メーカーですら事実上壊滅してなくなってしまいました。それに比べると欧米では新たに(小規模ながら)企業がいくつも出てきて高級オーディオを作っています。

この「カメラの話をしよう」に二回参加して感じたことは、ここでは日本メーカーに「写真文化/カメラ文化」とでもいうようなものがあり、それを(この企画がきっかけかもしれませんが)他人に向かって語るという行為が行われているということ。 今回は時間が取れずオリンパスの小川社長が不参加という会話が聞こえましたが、私が参加した前々回では小川社長が来ていました。今回はシグマが山木社長。そもそも企画と総合司会が元リコーカメラ執行役員(カメラ部門のトップだったようだ)。 昨今グローバル化とかいうことで、会社の偉い人は商品の中身なんか知らなくても(知らないほうが)会社経営が出来る、他業種からの腰掛けな社外取締役が沢山、なんて時代に、自社の製品の中身が語れる(いわば叩き上げの)重役がカメラの話をするさまは、 ものを作ることを仕事にしたことがない人(営業とか宣伝とか)にはその価値というか発言の深さがよくわからないだろうけど。

こういうことが、テレビ受像機製造とか、自動車製造とか、オーディオ製造とかでは出来ていない。携帯電話は最初から無理。だって負けてばっかりなので。日本オーディオ協会なんてのがあったのに、なんにも出来てないなあ。

インターネット上のサービス、特にケータイサイトは日本が世界に先行する成功事例なのだけど、これらの叩き上げの社長たちは将来インターネットやWebサイトについて文化や哲学を語れるようになるだろうか? 楽天三木は「英語だ」というのだから、ぜひ世界を相手に英語で「通販サイトにおけるインターネット文化」を語る老後になっていることを期待したいものだ。

P7203526 - Version 2

銀座通り: 銀座通り口交差点(警察博物館 前)から西方へ

0 件のコメント:

コメントを投稿