2013年6月24日月曜日

オリンパス/パナソニック コラボレーション企画 「無料カメラクリーニングサービス」 + 講座「レンズの使いこなし」

ちょっとばっかりびっくりするような企画が。普通、家電のような自由競争市場のメーカー同士が一緒になって何か (広い意味での)販促活動なんてことはしません。互いに「かたき同士」ですから。一緒にやるというなら、ショーに出展することか、国策絡み(地上デジタルテレビ放送への移行に伴う諸々が好例)。ところがなんとこんな企画が(2013年6月23日 日曜日):

オリンパス/パナソニックコラボ企画

オリンパス:
「無料カメラクリーニングサービス」実施のお知らせ魚拓
パナソニック:
「無料カメラクリーニングサービス」実施のお知らせ魚拓

場所もオリンパス・プラザ東京というオリンパスの施設で、パナの人が来てやる。

マウントが共通ということでの企画ではありますが、ちょっと異例でびっくり。オリンパスは無料点検クリーニングというのは年に一回くらいはやっているので、慣れた企画ですが、パナは無料点検サービスというのは多分初めて。

さっそく、E-M5GX1を持って行ってみました。

プラザ内の様子

私自身もオリンパスの無料点検クリーニングは初めて。開場の10時に行こうと思ったのですが、どうしても起きられず、11時15分ごろ到着。すると…午前の30人分はオリンパスもパナも既に終了。これにはびっくり。きくところによると、予定数よりもっと受け付けたそう。あとは午後の部になり、午後1時から受付開始。

元々、預けてから小一時間は待つわけなので、同時開催の講座をいくつか聞いていくつもりではあったのですが、予想外の混雑具合にちょっとうんざりしてきました。 それに輪をかけるように、既に始まっていた佐々木啓太氏(写真家、オリンパス デジタルカレッジ講師)の「レンズの使いこなし」講座も超満員で後ろも立ち見がいっぱい。

講座「レンズの使いこなし」(10:30〜回)

後になって段々わかってくるのですが

  • なんでも、朝一とか、始まる前から並ばないと気が済まない人種がいて、始まりは混む
  • カメラが戻ってくるまで講座を見ている人が多いので講座が混む
    オリンパスプラザ東京の小川町は暇を潰せるところがない。秋葉原に行くのも微妙に遠いし乗り継ぎが悪く電車賃が結構かかる。

ということで、混んでいたのでした。午後の2時ごろになったら、受付はすきました。講座の方はカメラの戻りを待つ人がいるのでそれなりに立ち見がでましたが、元々講座を目指している人は少数のようで、講座が終わると席が空く(一講座=1時間ほど待てばカメラが出来上がっている)のですぐ座れます。 講座を見るつもりで来ていれば席が空いてもすぐに埋まってしまうはずです。

今までのオリンパスの無料点検クリーニングでもこれくらい混んだのかどうか不明ですが、ちょっと列の捌き方が下手で、せっかく並んだ列がご破算になり、また順番争いになるようなことが二回くらい起きるような運営だったので、どうもフラストレーションが溜まりました。 特に今回は、パナソニックの受付とオリンパスの受付という二つがあったので、オリンパス(プラザの人が主導権を持って運営しているようでした)の方も不慣れだったのかもしれません。

LUMIXが来ていた!

オリンパスプラザ内にLUMIXも展示される

プラザ内にはなんと、LUMIXも展示されていて、さらにびっくり。他社の製品を一時的にせよショールームに展示させるなんて、少なくとも家電メーカーではちょっとありえないようなこと。

製品が展示されているとなると…当然、パナソニックの説明員(?)の人も6人くらい来ていました。今年のCP+に立っておられた人も見かけました。また、ミノルタ時代から有名な、開発の井上氏も来ているのが見えました。

パナソニックは大阪が本社ですから、井上氏は関西から休日出勤で(日帰り出張か?)来ていることになります。

無料点検クリーニングの様子

Eシリーズを持ってきている人も結構いました。マイクロフォーサーズでは、パナソニックの12-35mmを付けてきている人が案外多く、オリンパス・ボディー+パナソニック12-35mmという組合せが結構ありました。 そもそもパナのボディーにしろレンズにしろ、無料点検クリーニングなんてのは史上始めてなわけなので、パナのレンズを持ってくる人(オリンパスユーザーで)が多くなっても不思議ではありません。

「三点(台)まで」の数え方

オリンパスのホームページの文面をみると、レンズも対象なのかどうかがはっきりしません。実際には、ボディーもレンズもそれぞれ一点と数えて合計三点でした(今、パナソニックのホームページをみてみると、はっきり、レンズ、ボディー合計三点と分かりました)。 ですからカメラにレンズを付けていくとこれだけで「二点」とカウントされます。 ボディーを二つ持って行くと、従って最低どちらかのボディーはレンズ無しでないと受け付けてくれません(ボディー+レンズ+ボディー=三点)。

私はてっきり、「ボディー+レンズ」で一点だと思っていたのですが、もしかしてレンズ単体もありかな?とレンズもさらに一個持って行きましたが、上記のようなことだったので、

  • E-M5ボディーだけ
  • GX1ボディー + 12-35mm

という組合せで出して来ました。オリンパスの 9-18mm とかもかつてよく使っていたのですが、直近でいえば一番使っているのは12-35mmですから。GX1ボディーは最近はほとんど使っていません。 去年の1月だったかに、奈良で手袋ごとハンドストラップがするっと抜けて落として壊して修理にだし基板交換、それが戻ってきたあとはE-M5が発売になりそっちが中心になったという状況ですので、ほとんど新品の状態のはず。

受付、引取の様子

オリンパスとパナソニックがまざっていると、二カ所を回るため時間が二倍かかって2時間くらいと言われました(実際それくらいかかった)。二つ別れて同時並行でやってくれるわけではありませんでした(こうすれば、どちらか遅い方の時間で済む)。

受付用紙に、機種名、シリアル(これは書かなくても受付の際に向こうの人が調べて書き込んでくれたりした)、付属品(これも最終的には向こうの人が記入内容を確認していた)などを書いて、SDカードと電池を抜いて、2階(ここがサービスセンター)のエレベーターホールの受付でカメラ、レンズを渡します。すると番号札をくれます。

1Fでは、講座が終わると、オリンパス、パナソニックそれぞれ何番目まで仕上がったか知らせてくれます。壁にも貼りだされます。私は、オリンパスとパナソニックが混ざっていたので、オリンパスの受付番号では仕上がっていた段階では、パナソニックに回っている状態だったため、一時間ほど後にまた出直しました。

クリーニングだけでなく、簡単なチェックもしてくれ「動作も、大丈夫そうです」と言われます。E-M5の例のクラック問題を指摘された人もいました (その場では直してくれないのが、ちょっとあれでしたが。ただそれをやったら量的に捌き切れないでしょうが。普段だとクラックの交換修理してくださいと持って行くとその場で2時間くらいで交換してくれるようです)。

講座の様子

「レンズの使いこなし」

佐々木啓太氏の「レンズの使いこなし」講座は、軽快なトーク。三回ありましたが、三回とも違う内容でした(少し重なる部分はあったが)。固定ファンらしい方も来ていました。 講座中印象に残った言葉が色々ありましたが、割愛。E-P5のムックも担当、既に完成し、E-P5の発売を待つばかりのようです。

「カメラクリーニング講座」

こちらは、オリンパスの社員の方が講師。毎回同じ内容。前のテーブル付きの席は、自分のカメラを使って実習出来ました。クリーニング機材は貸し出されます。

クリーナーは「オリンパス ハイパークリーン EE-3310」のようで、オリンパス・プラザでは売っているのですが、オリンパスのホームページで見つけられませんでした。HCLが「EEクリーナー使用」と言ってレンズクリーナーを売っています。

  • レンズも掃除。外出したら、服を着替え、お風呂に入るように、カメラも汚れている
  • ブロアで吹くだけでも違う。カビの胞子などが吹き飛ばされる
  • レンズは後玉の掃除が大事。後玉についたホコリは写り込む(特に絞った場合に顕著)。また後玉側から内部にホコリが入り込みやすい
  • ズームは後玉部分が動くのでホコリが内部に入りやすいので掃除が大事
  • クリーナーはゴム部分は避ける。マウント部の防塵防滴のシールもゴム。防塵防滴のズームの伸び縮みする鏡筒にクリーナーをつけると奥のゴム・シールに着いて傷める
  • ゴム部は水で拭く
  • ズームリングやフード内側などの目地に入ったゴミは歯ブラシのようなもが効果的
  • クリーニング・ペーパーはつるつるしている表面とザラザラしている裏面があるので、つるつるしている方を使う
  • クリーニング・ペーパーはピンセットに巻くと使いやすい。先を余らせて筆のようにする。ピンセットがなければ割り箸の先を削って尖らせて使ってもよい
  • クリーニング・ペーパーを小さく折りたたんでも、腰が出て、角もできるので使いやすい
  • フードは、まるごと水洗いしてしまう手もある。ただし、バヨネット部に金属を使ってあったり、内面に起毛剤が張られていたり、スライド式(60mmマクロのフード)ではスポンジが使われていたりするが、それらは水はよくないので丸洗いは避ける
  • マウント面(レンズ側、ボディー側)は乾拭きで。ものによっては潤滑油が塗ってあるため。マウント面が黒くなるのは特に問題ないので気にしないでもよい

講師の人は、今年だったか去年だったかのデジキャパだったか、の2月号でクリーニング特集に出て解説した人(掲載誌が回覧された)。

ゴム部はクリーナーを使わない、というのはEEクリーナーの成分の関係じゃないか、と個人的には思う。先日紹介した「蔵Cura(クラ)」など、イオン水系は問題ないだろう(大抵問題あるかないか、書いてある。蔵Curaなどはゴムも問題ないと書いてある)。

クリーニング・ペーパーを小さく折りたたむ

クリーニング・ペーパーをピンセットに巻く

ピンセットより先に飛び出すようにする

クリーニング・ペーパーのピンセット(割り箸)への巻き方ですが、先端を覆うように二つ折りにしてかぶせてからぐるぐる巻きつけると、先端がペーパーから飛び出してレンズを傷つけたりしない。

【カメラを預けてしまったので写真は全部iPhone 5で撮影。最後のクリーニングペーパーの写真二つがiPhoneなのは、ちょっとブツ撮りをサボりました。】

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