7月4日(土)にフジヤカメラの「オリンパス M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO、8mmF1.8 Fisheye PRO 新発売記念トークイベント+タッチ&トライ 『新製品レンズの魅力と開発秘話』」(Internet Archive)に参加してきました。
オリンパスの新発売になった
に合わせた企画です。
お話はオリンパス光学開発3部1G 宮田正人さん。
5日(日)の飯島裕 先生の星景写真セミナーは早々に満席でした。
○新製品発売記念「オリンパス トークショー、タッチ&トライ」開催決定!来週7月4日、5日にフジヤカメラ店向かいのイベントスペースにて行います。トークショーは事前のご予約が必要となります。参加費は無料!皆さまのご参加お待ちしております! pic.twitter.com/pYxp6KOjpo
— フジヤカメラ店 (@fujiyacamera) 2015, 6月 24
いつもの、フジヤカメラのイベントスペースで行われました。会場内にはオリンパスが用意した作例の他にフジヤカメラの方が撮った作例も展示されていました(これもいつものこと)。
- 圧倒的光学性能をそなえた「世界初F1.8フィッシュアイ」が実現する新しい世界
- 共に超広角レンズである共通の設計の狙い
- マイクロフォーサーズの強みを最大限に活かして、小型化・高性能化
- 絞り開放から、"点を点に写す"ことに拘った光学系
マイクロフォーサーズの強みを最大限に活かす ⇒ フランジバックの短さを最大限に活かす
- 光学系全体を短く、且つ前玉もコンパクトに出来る
- 後方にレンズを配置して収差を補正することができる為、前方の光学系の負担が軽くなる
- マイクロフォーサーズの強みを最大限に活かす ⇒ フランジバックの短さを最大限に活かす
- 後方に、レンズを配置して、前方で発生した収差を徹底的に補正することが出来る
フランジバックが短いのは、特に広角で設計がしやすくなるというお話でした。
フォーサーズのZUIKOレンズとの比較で、後群のレンズがぐっとセンサーに近づく結果、前群のレンズの設計が楽になる(≒枚数が減る)ことを逆手に取ってより収差の少ないように設計をしたということだそうです。
また広角は広い範囲の光を集めないといけないので、レンズ鏡筒が長くなると前玉が急激に大きくなるそうです。その点でも短フランジバックなマイクロフォーサーズではレンズが小型化出来たそうです。
- "点を点に写す" ⇒ コマ収差を徹底的に抑える
- "点を点に写す" ⇒ コマ収差を徹底的に抑える
- M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROの場合
- Super ED(超特殊低分散)レンズ
- EDA(特殊堤分散非球面)レンズ
- DSA(大偏肉両面非球面)レンズ
- "点を点に写す" ⇒ コマ収差を徹底的に抑える
- M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROの場合
- 非球面レンズ DSAレンズ
- ズーム(Wide 〜 Tele)でレンズを通る光束の位置が異なる箇所にDSAレンズを配置する
- "点を点に写す" ⇒ コマ収差を徹底的に抑える
- M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye Proの場合
- 17枚のレンズ効果にて、大口径F1.8でのコマ収差を効果的に補正
- Super EDレンズ
開放から「点を点に写す」=収差を無くすことで、星の写真もきれいに撮れる、ということでした。これは暗に星撮りの人から「いい広角がほしい」という声が強かったというような感じでもありました。
7-14mmの場合ズームレンズなため、焦点距離によって最周辺光束(画面の一番端に写る部分)が前群のレンズの上を通る位置が違うため、全域で性能を出すために第三群にDSAレンズ(非球面レンズ)を使っているそうです。
この7-14mmの第一群〜第三群の三枚のレンズが回覧されました。
第一群はとにかく大きい、ということを実感してもらうため(と言ってもマイクロフォーサーズなので、他のシステムよりは小さいわけですが)。第三群がDSAレンズで、周囲が肉厚で中心部は薄いこと、あと結構非球面になっていることを実感してもらうため。
- "点を点に写す" ⇒ 倍率色収差補正を徹底的に抑える
- "点を点に写す" ⇒ 倍率色収差補正を徹底的に抑える
レンズの光学特性の図 - 縦軸: 屈折率、横軸: 分散
Super EDレンズは一番左下の点- "点を点に写す" ⇒ 倍率色収差補正を徹底的に抑える
- M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROは計6枚のEDレンズ使用
- M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROは計5枚のEDレンズを使用
- 共に"スーパーEDレンズ"を3枚使用
- 1製品でスーパーEDレンズを3枚使用しているのは、ZUIKOレンズ初!
- ZEROコーティングによりコントラストを落とす原因となるフレア発生を抑制し、イメージャへの入力S/Nを向上
- 顕微鏡の多層膜成膜技術で培った、先進の薄膜制御技術を採用
- 波長450nm 〜 650nmでの反射率が、従来コーティングの約半分
- ZEROコーティングにより深凹面起因のゴースト低減
ゴーストはあらゆる状況で0には出来ないが、フレアについてはかなり抑えこんだ、というお話でした。
スライドに出てくる、ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0のフレアの作例は、デジカメWatchのこの記事から引用しています:
会場にある飯島裕先生の作例のなかにゴースト/フレアのテスト用に太陽をおもいっきり入れているものがありましたが、大伸ばしになっていても、一か所よくみると小さくゴーストが出ているだけでした。
今まで二本のPROレンズが出ていますが、今回の広角二本は、EDレンズや非球面レンズ使いまくり、ZEROコートかけまくりという感じで、非常にお買い得なレンズと思いました。
PROレンズなので、この二本も防塵防滴、そして-10℃まで動作になっています。
冬の山奥での星撮りなどにも耐えうるわけで、日曜日の飯島裕先生の星景写真セミナーがあっという間に満席になったのは当然なのかな、と思いました。
今回メーカーからのプレゼントは、カタログ一式。中にCP+などでも配られたOM-D E-M5 Mark IIのシールが入っていました。フジヤカメラからは、E-M5 II 5000円引きクーポン。
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