2015年4月12日日曜日

LUMIXフォトスクール「お花を撮ろう!」 @パナソニックセンター東京

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4月11日(土)はパナソニックセンター東京でLUMIXフォトスクールの「お花を撮ろう!」(Internet Archive)を受講しました。講師はコムロミホ先生。受講生は9人だったかと思います。コムロ先生はGMのカタログの作例を撮っていると事務局の方から紹介されました。

男女ほぼ半々、年齢層も高齢者が少なく40代、30代が中心にみえました。「花」というとオリンパスだと圧倒的に女性受講生が多く、また女性は年齢層が幅広いのに対して男性は割と高齢者が多いという感じなので、パナソニックと傾向が違うように見えます。これは土曜(週末)開催ということも関係しているかもしれません。

みていると男性は機械マニアの人が多いようで、レンズのスペックや撮影テクニックに詳しかったり、持ってくるカメラバッグが機能とデザインの両方で凝っているものを持ってきていたりする人が散見され、オリンパスと傾向が違います。 オリンパスの場合は男女とも「写真を撮る」ことに興味があり、あまり製品に詳しくない、あるいは製品のスペックを語ることに興味が無い感じです。ボディーは最新に買い換える人が多いがレンズは意外と買わない。一方今回のパナソニックではボディーが古め(Gシリーズ)の人が多い一方、レンズをいくつか持ってきてる人がいたり(私もそうですが)するのは対照的。

機種は、GHシリーズが全然いない(と思う)。Gシリーズの古い(G3以前とか)人が半分くらい。残りの中で男性ではLUMIX DMC-GX7、女性ではGMシリーズ

コムロ先生が講義に使ったのはLUMIX DMC-GM5とそのキットレンズ。講義資料でもこのキットズームレンズがレンズの解説に使われていました。

最近、女性限定の講座が半分くらいを占めているのですが、女性の半分くらいはこの講座を受けているようでした。

パナソニックは有料の写真教室をはじめて一年くらいではないか、と思います。その間に運営や構成が進化している感じを受けます。

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今回、いつもの部屋はパナソニックの系列会社の会社説明会に使われていたため、別のフロア。この部屋は両側が窓で穴あきブラインド(小さい丸い穴が多数開いているフィルムで外からみるとPanasonicのロゴがかかれた幕にしか見えないが、室内からは外が透けて見える)を通して外が見える。

今回は1回講座3時間で、座学 → 撮影 → 講評という構成でした。

まず、全員名前と撮っているものを自己紹介。こういう講習(グループワークがない)で名前を言うのは意外な気もします。撮っているものを言うのは、先生側が受講生を把握するためだろうと思います。撮っているものを一人ひとり言わされるのは、何度か経験がありました。

座学

座学一時間ほどで、露出モードダイヤルの話、絞りとぼけの話から、レンズのスペック(開放絞り値、焦点距離、最短撮影距離)の見方、ぼかし方の4条件:

  • 明るいF値
  • 望遠
  • 被写体に接近
  • 被写体と背景を離す

アングル:

  • 俯瞰
  • ハイアングル
  • 水平アングル
  • ローアングル

さらに「クリエイティブコントロール」(フィルター)を解説。少々詰め込みな感じがしましたが、実習後の講評をみると結構皆さん理解していて、レベルが高い。

ここもオリンパスの受講生と少し違う感じで、パナソニックの受講生は割と論理的な感じ。直感的にカメラを操作すると言う感じが強くない印象を受けました。パナソニックのカメラに興味を持つという人のキャラクターなのかもしれない、と思いました。

教室の一角にテーブルがあり、造花と小物がおかれていました。ここを使って前ボケの練習を行いました。ちょっと全員が同時にやれるような設定になっていなく、熱中してねばってしまう人も多数出たので私などは前ボケ用の草のところになかなか立てない状態でした。

クリエイティブコントロール

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フィルター: サンシャイン、色は赤味を選択。右上に配置
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フィルター無し

講義では個々の効果に触れなかったのですが、実習でクリエーティブコントロール(フィルター)を使ってきた人が二、三人いました。講評の時にコムロ先生から具体的にいくつかの効果の紹介がありました。

上掲の「サンシャイン」もおもしろい効果だな、と思いました。まるで逆光で太陽があるような表現が出来ます。「光源」の位置、大きさ、さらに色温度的なものが調整出来ます。

多くの(すべての?)効果は効き方のカスタマイズ(微調整)が出来ます。 背面モニターがライブビューの場合は画面右辺にタブがあり、ここの「パレット(🎨)」のアイコンをタッチすると調整用のパネルが出てきます。

情報画面にしている場合はこのタブが画面に無いのでどうするのかと思い調べてみたところ、十字キーの右(「WB」)を押すと変更画面が出てきました。パラメーターが二種類あるフィルターの場合、Fn2(ゴミ箱/戻る)ボタンにもう一つの変更内容の呼び出しが割り当てられています。

クリエイティブコントロールの効果の選択画面を呼び出すには、OKボタンを押すか、背面モニターの左上にあるモードを表示(効果の種類の表示)している部分を直接タッチします。

最近オリンパス機のアートフィルターの「ヴィンテージ」や「パートカラー」で同様な効果の調整能力があります。

パナソニックの「ワンポイントカラー」は、色をライブビュー画面上で指定、その色以外はすっぱりとモノクロにするのに対して、オリンパスの「パートカラー」は、色をカラー環で選び、その色を中心に近隣の色も残すと、動作に違いがあります。

撮影実習

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教室を出て、パナソニックセンターの中庭を抜けると公園風の空き地にチューリップが多数植えられていて、そこで撮影実習を行いました。1時間15分〜1時間30分ほど。

前日からの雨が正午ごろに上がり、このころには薄日が射すことも。そのため露出はまずまず、強い影も出ず光がよく回っている状態でしたのでかなりよい環境でした。

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タムロン SP 90mm F/2.8 MACRO 1:1 (型番: 72B)
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オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 MACRO

私は今回マクロレンズとしてオリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroと、オールドレンズのタムロン SP 90mm F/2.8 MACRO 1:1 (72B)(マニュアルフォーカス時代のAdaptall2マウントのレンズ)を持って行きました。三脚は出かける際うっかり忘れてしまう。

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パナソニック LUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5

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パナソニックの講習会では、いつもほとんどのLUMIXレンズが用意されていて、借りることが出来ます。今回LUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5を借りてみました。

撮影の最中に先生に声をかけていただき、曇天で魚眼レンズの場合、白い空が大きく写り込まないようにする意味も含めて花畑を俯瞰気味で撮るとよいと指導を受けました。その際クローズアップをした方がおもしろいだろうということで上掲のような写真を撮ってみました。

GX7は、レンズ内手ブレ補正が無いレンズに対してボディー内手ブレ補正を行いますが、そのためにはレンズの焦点距離の情報が必要です。 Samyang 7.5mm F3.5 UMC FISH-EYE MFTでは電子接点が無いためこれを手動設定する必要がありますが、LUMIXの魚眼レンズは電子接点があるので自動設定されます。 実際使ってみるとやっぱり便利。

ただしGX7はよく出来ていて、電源が入る時にレンズが検知できない(=電子接点がない)と「手ブレ補正用焦点距離を変更しますか?」と聞いてきます。ですから設定忘れによって間違った数値で使ってしまうことは絶対にありません。 ただしレンズをつけっぱなしにしている場合毎回焦点距離入力をするかどうか聞かれるのはうっとうしいのと速写性を損なう点ではあります。 しかし私の場合オリンパス機を使っている場合、焦点距離の入力を忘れることがしばしばあるので、GX7のUI設計の方が実利があります。

またLUMIXの魚眼レンズはAFなので、この構図のようなクローズアップがやりやすいことを再確認しました。

最短撮影距離が短い魚眼レンズの特徴を活かしてクローズアップする場合は、パンフォーカスにはなりませんので被写体へのピント合わせが必要です。クローズアップではカメラの位置に無理がある場合が多いためAFは大変に便利でした。

といいつつ、上掲の写真では微妙にピンぼけしてしまっていますが。ピンぼけというより、手ブレか被写体ブレ、あるいは手ブレによってピントずれを起こしたと思われます。魚眼レンズでのほとんど俯瞰の構図なため自分の靴が写りこんだので無理な姿勢で撮っていました。

LUMIX G VARIO 7-14mm ASPH.も借りようと思っていたのですが、時間がなくなりました。

他にLEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.LEICA DG SUMMILUX 25mmもありました。

講評

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教室に戻っての講評では、各自がカメラ内で一枚選んでカメラごと先生に渡してHDMI出力からモニターに写して講評を頂きました。

ここでも少しユニークで、各自使用レンズを言うように言われました。

私は、冒頭の黄色のチューリップを選択。

あと、先生から魚眼レンズのクローズアップの写真もどう?と言われてそれも表示して講評を頂きました。俯瞰にしたらという指導を受ける前に撮っていたものとの対比をして、生徒に魚眼レンズの面白さを講義。

タムロン SP 90mm F/2.8 MACRO 1:1 (72B)

タムロンのこのSP 90mmマクロは、ほんわかした感じの特徴があるように感じます。色が少し暖色、少しこってりになる感じで私は好きです。ほんわかは、フィルム時代のレンズで少し解像度がないのかもしれません。

GX7はこのようなオールドレンズに対してボディー内手ブレ補正が効きます。あるいはオリンパスのレンズ(今回だと60mmマクロ)でもボディー内手ブレ補正が動作します。このボディー内手ブレ補正は、それなりに効果があり大変有用です。

オールドレンズ使用時の拡大モード(MFアシスト)

オールドレンズ(電子接点なしレンズ=レンズ検出できず)の場合には自動的に親指ダイヤルのボタン(押し込み)が「拡大モード入り」になるのもLUMIXの便利な特徴。

LUMIXのUIはユーザーが使う場合にかなり自然になるように出来ています。

拡大モードへの入り方は:

  • 電子接点がないなら(=オールドレンズ)、親指ダイヤルボタンを押すと拡大モード。
  • 電子接点がついていたら(「AF+MF」モードを設定しておいて)、半押しでフォーカスリングを回して拡大モード入り。
    MFモードになっている場合は半押し不要(そもそもAFしないのだからピント合わせのために半押しする意味が無い)。
    電子接点がついているのにMFなトキナー Reflex 300mm F6.3 MF Macroでも同様で、カメラボディーのモード設定がAFかMFかで変わる
  • 電子接点の有無にかかわらず、MFなら(MFモードか、電子接点がないレンズ)十字キーの左ボタン(「オートフォーカスモード」ボタン)でも拡大モード入り
  • 拡大モード中に親指ダイヤルボタンを押すと「全画面」と「ピクチャー・イン・ピクチャー」を切り替えられる(「AF+MF」で半押しMF時でも)。最後の状態を覚えているので以後の拡大モードはそのサイズ

普通のレンズをあえてMFモードで使っている場合も、フォーカスリングを回せばMF拡大モードに入るので何も考えないで良い。ピント合わせをしようとフォーカスリングを回せば自動的に拡大モードに入る。

拡大画面が見辛ければ親指ダイヤルボタンを押して、拡大画面が「全画面」か「ピクチャー・イン・ピクチャー」かを切り替えて選べば良い。

LUMIXは「何かしたくなったら親指ダイヤルボタンを押す」と大抵やりたことが呼び出されます。

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