4月4日(土)にニッシンジャパンのスタジオで「【入門】家族・友人・旅の写真を美しく撮るためのストロボ教室 」(Internet Archive)を受講しました。講師は中野裕先生。受講生は12人だったと思います。
午前は座学。午後はニッシンジャパンのスタジオで実習でした。
講座タイトルを見ても分かるように、今までの「芸術」志向の講座とはちょっと違う。このため参加者の傾向も少し違いました。
ニッシンジャパンのセミナーだと女性ポートレートを撮りたいという人が来ます。今回も普段ポートレートをよく撮っている人も来ていましたが、それ以外の人が参加者に含まれていました。
会社の宴会(仕事の延長のようで、接待か商談がからんでいるようです。ホテルの宴会場で大人数で行われるようです)で参加者のスナップ写真と集合写真を撮れと言われている人、ディズニーランドのパレードのダンサーをうまく(フラッシュで)撮りたい人、ママ友たちに「あなた写真うまいんでしょ」と子どもたちのイベント写真の係りにされてしまった人、何かのメディアのインタビューに際して写真も撮れと言われてしまった人など、「うまく撮れないと責任問題」という切実な人が含まれていました。
実は結構これこそが世に多くある「講習会(セミナー)」の実態だと思うのですが、カメラでは案外珍しい企画&参加者構成な感じがします。
午前は座学
フラッシュの基礎
- 暗いところで明るく撮るためではない、という意識改革
- 光源は面光源で。
面光源とは、被写体より大きな面積の光源と定義してみる。
(顔なら25cmくらいか) - レフ板のいいところは主光源より明るくならない。
フラッシュが太陽(主光源)より明るくなってはいけない - 人物撮影では、真横を向いてもらって腰を30度ひねり、さらに顔を30度ひねって。
手前の肩を軽く下げることでパースが付いて肩が強調されないようにする。
女性は首をみせる(髪をどかす&肩を軽く下げる)
記念撮影は難しい
その後からが、ポートレート撮影と違うところでした。「記念撮影は(本当は)難しい」というお話。
- 何の記念写真か分かるように(5W1H的に)。
でも「字」を入れて説明しない(「入学式」の看板の横で撮るな)。 - 序列は大事。
誰がどこに並ぶか。出来た写真を見て文句が出易い - 大体4人、3列。あるいは5人、4列が基本(被写界深度と、左右方向のコサイン誤差、フラッシュ光の到達)。
はじの人の顔がうまく写ってないと文句が出る - 広角レンズは使わない。はじの人の顔が流れてしまうので文句が出る。標準から望遠でパースが付かないようにする
- 撮影者は、撮影位置に立って指示。自分が動いて椅子の準備したり、並ばせたりしない
- 撮影者は台に乗るなど高いところから。
各列の顔から等距離になる=被写界深度に収める - 構えたらさっさと撮る。構えては「ちょっとまって」と設定をいじったりするのを繰り返すと表情が固くなったりしてだめ
- 3枚撮る。
その時急いで(連写して)撮らない。急ぐほうが、目をつぶってしまう人が出易い。またフラッシュのチャージが追いつかない。
6秒くらい間をあける(背面モニターで確認しつつ、何かしゃべって間をもたせる)
撮影する時に、試し撮り段階で既に撮られる方は緊張してしまい、本番でいい表情にならない、フラッシュは連続発光出来ない(チャージがある。6秒ほど時間を稼ぐ)ので、間をもたせるなど、すばらしい実演にあっけにとられました。 ふと修学旅行の時の記念撮影を思い出しました。あれは単なる「おもしろいカメラ屋さん」だったわけではなかったのだな、と。
午後は実習
午後はスタジオに移動して実習。事前のアナウンスでは被写体は参加者相互になるということだったのですが、同席していた えはらあい先生がモデルに。
カメラの構え方とシャッターの押し方
まずは、以前の講習でも意外とみんな知らなくて大好評だった「カメラの構え方とシャッターの押し方」
- 両手を上にあげて、そこから自然に下ろした形に構える
- シャッターは指の腹(指紋の真ん中)で触れると半押しが維持しやすい
- 人差し指だけを動かすのではなく、グリップごと「絞る(握りつぶす)」感じでシャッターボタンを押す
- ネックストラップ(首掛け)はお腹の高さ。
ベルトのバックルはカメラが傷つくので避ける。
肩に掛ける時はこれを一つ結んで短くする。カメラを小脇に挟む形になり安定する - 縦位置はフラッシュが左右どちら側になるかでカメラを立てる向きを決める。
天井バウンス以外ではフラッシュの左右によって被写体への光の当たり方も右からか左からか変わる。特に壁バウンスでは壁側にフラッシュが来るようにしなければバウンスにならない
いよいよフラッシュ撮影
つづいて、いよいよフラッシュ撮影。まず先生がテザリングで横のMacに表示しながら実演。クリップオン、一灯で。フラッシュの直焚きから。受講生に「どこが問題?(どこを直したい?)」と質問と実験の繰り返し。「あごの下からのどが陰になっている」「背景に強い影」「メガネが光っちゃった」などなど。バウンス撮影、レフ板など。
バウンス撮影の際の天井、壁の色は白以外でも、クリーム色、黄色、茶色、あまりきつくない赤などは使える(割と自然な感じなる)。緑や青は不自然になりがちで、シーンの説明が必要になってしまう。
このあと受講生が一人ひとり えはら先生をモデルにして撮影。モデルへの指示の出し方を中心に先生から指導をうけました。
カメラの設定は各社
- ISO 200
- 露出はP(プログラム)モード
- AWB(オートホワイトバランス)
- AFは「顔認識」モード
- 背面モニター/EVFの「LVブースト」をオン(「露出プレビューしない」をオフ)
- フラッシュはTTL発光
という指示でした。
受講生を「仕事で撮影系」のチームAと残りのチームBに分けて、二交替で実習する予定でしたが、スタジオに同居していたためAチームの撮影時に既に全員実習を見守る形に。
先生の熱血指導で非常にリラックスした中にも活発な撮影となりました。
皆で記念撮影…
最後に全員の「記念撮影」と言うので、blogに載せるのかな?と思っていたら、自分たちで撮るという課題。
時間の関係もあり、じゃんけん大会で三人撮影者を決定。それぞれに「何の記念撮影か分かる背景探し」。整列の指示(だけ)。序列の決定。そして、露出決定のテスト撮影から、6秒間をおいての三枚撮影の実体験。 みんな、指示のとおりにスタジオ内を移動しては整列して、撮影。
最後は全員一体となって体を動かしてと、ワークショップの王道を行くような講座となりました。
記念撮影の奥義は、なかなか深くてうまくメモに落としきれませんでしたがなるほどと言うものです。 これだけでも2時間のセミナーとして十分成り立つと思います。
設定のメニューの場所がわからない
フラッシュ撮影は、結構カメラの設定を決めて行う感じがします。普段いじらない設定をいじる人もいそうです。「顔認識」は全員設定出来たようですが「露出プレビューしない」の設定場所がわからない人が出ました。
私の使っているオリンパスの場合「露出プレビュー」という名前と全然違い「LVブースト」と言っている上にこの項目をオンする、オフする時の作用が逆です。 パナソニック機に至っては設定自体がありませんが、実は常時「露出プレビューしない」状態です(Fnボタンに、一眼レフ風の「プレビュー」ボタンがある)。
この設定は多分全く知らないで使っている人か、一度セットして忘れている人が多いのではないでしょうか。 キヤノンとニコンの一眼レフ以外だとニッシンジャパンの方や先生方もわからないことがあります。 ここらへんがメーカーの写真教室と違うアキレス腱かもしれません。他方カメラメーカーの写真教室はニッシンジャパンほどフラッシュの講座があるかというと、それはニコン、キヤノンくらいかもしれませんのでフラッシュの勉強をしようと思うとニッシンジャパン、となります。
「露出プレビューしない」設定については事前にコース案内のところで受講生各自確認しておくようにするとよいのではないかと思いました。 あるいは最近では各社取扱説明書はPDF版がだれでもダウンロード出来るので、代表的なモデルについてそこのページを印刷してもっておけばよいのではないでしょうか。 各社とも機種ごとにそんなにメニューが違うことはないはずですので、一眼レフとミラーレスと一機種ずつ取扱説明書を参照すれば大体足りると思うのです。
受講者特典: 中野先生著書
今回も受講者には、「旅の途中-1 一眼レフで旅する人へ」が配布されました。
「ストロボ虎の巻」はロビーの机の上に「ご自由にお取りください」と置かれているので高円寺のニッシンジャパンのダイレクトショップ兼ショールームを訪れた際にぜひ一冊手に入れて一読されるとよいと思います。
撮影メモ
今回の私の撮影は
- 調光補正は+1EV。
以前からオリンパス機では(あるいはマイクロフォーサーズでは)バウンスするとTTLでも暗くなる感じがしていたので、ニッシンデジタル i40を(Aモードではなく)TTLモードに設定しi40調光補正ダイアルを+1 EV。
それでもポートレートでは暗い感じ。調光補正はトータル +1\cfrac{2}{3} 〜 +2 EV くらいがよさそう - E-M1の「顔・瞳優先ON(😀i)」AFは瞳を検知しない。
前回の反省のもと、マニュアルをよくよんで今回「顔・瞳優先」を使いましたが、顔は確実に検出しますが全然瞳を検出しない。
その後、家でさらに実験したところ、どうも画面の大部分を顔で占めないと瞳を検出しないようです。デジタルESP測光は顔を優先して側光するとマニュアルにあります。(p.55)
撮影のイメージは先頭の一枚は映画「パルプ・フィクション」のダンスシーンのイメージで。最後の一枚は「どうだ。プロジェクトは大成功」というイメージで。Apertureで露出を 1 EV 上げてありますので調光補正は実質 +2 EV となります。
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