2015年3月27日金曜日

「ズームレンズは捨てなさい!」出版記念イベント 赤城耕一トークショー&サイン会 @ケンコー・トキナー本社

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3月26日(木)に、ケンコー・トキナー本社で
『ズームレンズは捨てなさい!』出版記念イベント 赤城耕一トークショー&サイン会」(Internet Archive
に参加しました。 主催は玄光社Camera fan

赤城耕一先生の新刊ズームレンズは捨てなさい!〜3万円単焦点レンズで世界を変える〜」の出版記念イベントです。

このイベントに私が参加しようと思った理由は、赤城先生が最近は割とマイクロフォーサーズを使っていることや、本の中でもマイクロフォーサーズのレンズが(意外と多く)取り上げられていることもさることながら、玄光社/Camera fanが企画しているからでした。

なぜなら、玄光社/Camera fanの企画というといわば名物プロデューサー、いや、名プロデューサーとも言える、伊藤さんがいるからです。

何度か玄光社の企画したセミナーに参加しましたが、脇でサポートする伊藤さんの手際のよさ、事前に練られた資料(パワーポイント)や進行具合などがすばらしい。ショーなどでも取材に飛び回っている伊藤さんをみかけることができます。僭越ながら一言で言えば「なかなかのやり手」。

そして当日ケンコー・トキナー本社のロビーに入った所に偶然、後ろから伊藤さんの声が。やっぱり今回も伊藤さんか!その時「やった、当たりだ」と思いました。

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ケンコー・トキナー本社は最近中野駅に移ったのは御存知の通り。フジヤカメラの少し先になります。

新宿を起点にして中央線沿線には意外とカメラ関係の企業、有名(新品・中古)販売店が多いように思います。 新宿にはカメラメーカーのギャラリーやサービスセンターが集中しているし、ご存知ヨドバシカメラ本店、そして銀座についで多いであろう中古カメラ店の数々。オリンパスは本社もある。で、中央線上の西の端となるのは八王子のオリンパスの開発センター。

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ケンコー・トキナー本社併設のサービスショップ(ショールーム兼直営ストア)は最近営業時間が延長され、土日も営業(火曜定休)、平日夜も午後8時までとなりだいぶ利用しやすくなったと思います。

夜の開催と言うことで、会社帰りらしい背広を着た参加者も多数。

会場はサービスショップのフロアとは別の7階。トークショー冒頭に「他の部屋はケンコー・トキナーの社員の方がレンズを設計しているので、廊下では静かにしてください」と言われて「レンズメーカーの本社に来てるんだ」を実感。

「トークショー中の撮影、SNS投稿など行為は大歓迎です」と言うところは、伊藤さんらしい。

この本、題名だけを見て(特に副題すら見ない人)SNS上でいわゆる軽い炎上を起こした(今も起こしている?)ようなのですが、この様子を伊藤さんがtwitterから引用するところからトークショーははじまりました。

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トークショーの主題は、赤城先生から、この本の中で取り上げたレンズの中からさらにいくつかのレンズを選んでいただいて話をしていただくというもの。その際本に作例として掲載しなかった別ショットの写真を見せながらそのレンズの写りについて語るという形でした。

うかつにも、ちゃんと記憶しそこない、あやふやですが

写りは当然ながら、時に「距離指標がないのはだめ」とか「プラスティックになってしまったのでだめ」とか「フォーカスリングがこんなところにあるのはだめ」とか言う赤城先生のこだわりも選択理由に入っていたりしました。

マイクロフォーサーズ(E-M1)は高く評価されていて「広告などでは、当初と違ってあとから全然デザインがわかってしまうことがよくあり、大きくトリミングされたり、激しくレタッチされたりするので画素数を大きく確保しておく必要がある」が、それ以外だったらもうマイクロフォーサーズでも問題ない、と。 その上に軽い。AFの精度が高い、特に「顔認識」「瞳検出」は当初全然信用していなかったが、使ってみたらすばらしい。

また、これは全般的なことだったかマイクロフォーサーズのことだったか忘れてしまったのですが 「最近のAEはP(プログラム)モードがすばらしい。かえってPモードに任せたほうが設計の意図をよく反映していてうまく写るのではないか、と思ってきているので結構Pモードで撮っている。 いざとなればプログラムシフトを使って変えることが出来るのだし」 というお話も興味深かったです。

こういう話の中に「口を滑らせる」という感じで随所に面白いことや「フィルターとズームはケンコー・トキナー」と言うお言葉を織り交ぜてトークショーは進行。

この後、編集担当の笠井里香さんに編集の苦労話、実は「そんなに苦労はありませんでした」という話を聞きました。

本の題名の候補、表紙デザインの絵コンテ(会場に来ていたデザイナーの方も紹介されました)なども披露されて、カメラの話だけではなく「カメラの本」が出来ていくところの一端も垣間見ることが出来ました。

本のコンセプトについて、 副題にもある「3万円」以下というのも、3万円以下(つまり5000円でも1万円でもよい)と言うのが高くないという一つの目安だろうということと、金額という制約を付けるということで決めた。 本当は今売られている現行品だけに限ろうと思ったが、そこは出来ず少し中古品も入れた。 と言う話もありました。

笠井さんは本が校了した直後に中古のシグマの50mm F1.4 EX DG HSMをCamera fanサイトでみつけて赤城先生に相談、購入(実際には赤城先生が品定めして買って来たそうで)。会場にカメラと一緒に持参。写りは「パッキパキ」と言う感想でした。

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予定時間をオーバーして、トークショーは終了。

その後「ズームレンズは捨てなさい」を持参した人にサイン会。結構な数の人が並びました。

本は当日も販売されるということだったので、私は書店で事前に立ち読みし、会場で購入。サインも頂きました。

この本は電子版もあり、その中でもKindle版が紙版より440円も安い。

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