1月24日(土)に、新宿モノリスビルでオリンパスデジタルカレッジ「【撮り方講座実践編】テーブルフォトの撮り方講座(東京)」を受講。講師は吉住志穂先生。
通常、オリンパスデジタルカレッジはオリンパスプラザ東京で開かれるが、時々オリンパス(株)本社がある新宿モノリスビルで行われる。
テーブルフォトと言う意味があんまりわかっていなくて、ブツ撮りを想像して受講。受付開始前の教室に一番乗りしていたら、次に入ってきた女性から「男の人もいるんだ」と驚かれる。14人ほどの受講生の内、男性は3人。
開催一週間ほどまえになると受講票のPDFが用意される。そこをみたところ持ち物に「撮影したい小物など」とあって驚く。そんなものはないなあ…と。
新宿モノリスビルの3Fがオリンパスのフロア。そこの大きな会議室が教室。
室内なので、マクロ撮影には暗いのですが、広さを生かして、全員窓際で撮影。エアコンの吹き出し口が窓際の壁一面に棚のようになっているためここに小物を置いて太陽光で撮影。薄曇りの晴だったため影が出来ず、まあまあの明るさでした。
背景になる紙、布(折り目をとるためのアイロンまで用意されていた)、「にぎやかし」という小道具類も多数。白のレフ板も。
毎回思うのですが、女性は意外とマクロレンズを持っていない。というかあまりそういうことに詳しくないようだ。一方男性は、機材は凝っていることが多い。 今回M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROを持ってきている人がいました。焦点距離でボケを稼いでいました。この人は香水の小瓶を「広告を作るとしたらこんな感じかなとイメージして」と言って作品を作っていました。
女性は機材に頓着がないといったが、一人ガラスのグラスがきれいに撮れないと言って受講してきた人は、以前にパナソニックのG1を買っていたが新たにオリンパスに買い替え。グラスを入れてきた箱がパナソニック LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.の箱だったので、結構カメラに投資している。PLフィルターを忘れたので…とかとも言っていましたので、結構詳しいようでした。
被写体と背景の色がどうのこうのとか、なんとなく雰囲気が出る小物を配置してとか、私の人生では全く考えたことがないことを言われて非常に困まりましたが、とにかくやってみようと挑戦した結果が冒頭の写真。春日大社の奈良一刀彫の鹿のおみくじ(口にくわえているのがおみくじになっている)。
最初、もっと違う小物を「にぎやかし」に置いていたが、先生が見た途端「これはダメね」と。もっと「弱いもの」にしないと…と言われて、苦し紛れに選んだのがこれら。
最後の講評で「く」の字の配置になっててよいと言われてはじめて「立体上でものを配置した結果が、二次元の写真としてこういう見え方に落としこまれるのか」というのを実感。今までは他人が撮った結果(二次元)をみて「こういう構図がいい写真」という理解のしかたをしていたが結果から手段は想像できないものだ。
後ろのきのこを半分フレームアウトさせて存在を弱めたのがよかったといわれて、自分の判断があっていたこと(これも、三次元を操作したら二次元がこうみえるんだという実感)に何となく手応えみたいのを初めて実感
今まではブツ撮りというと、被写体だけを写していた。私のblogでは、買った商品の説明を書いていることが多いのでそれでもいいんじゃないかとは思うが、確かに味も素っ気もない。
そこで、鹿の写真はまあこれでいいかなと思ったところで、もう一度パナソニック LUMIX DMC-LX100を撮ってみたのがこれ。雲台に載っているのではそっけないので、何かうまく載っかるものはないかなと用意されている中から重心が安定したのがこのガラスのお椀みたいなもの。本当はもっとカメラを上に向けたかったが、載せるだけだと重心の関係でレンズが正面を向いてしまう。
鹿もカメラも、銀色に光っているのは、包装紙にくるまれた飴。
窓に対して斜めに置いて、左側に光が当たっている。右側に少し影が出来るのを白のレフ板で少し弱めている。白のレフ板は意外と反射しないので写らないギリギリそばまでもってこないと効果が見えない。自宅では最近は銀のレフ板の方が反射率が高いのでそれを使ってみたりしています。
レンズは、オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROでいいかな、と思いつつ、 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MacroとM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroを持って行きました。
オリンパスは現状60mmマクロしかないというのもあるからかもしれませんが、他に45mm、あと最短撮影距離が意外と短いということで25mmも薦めていました。マクロコンバーターレンズも紹介される。これらレンズは、今回もレンタル出来るようになっていました。
35mmマクロが被写体との距離が近くて私はやりやすいのですが、背景の「にぎやかし」を結構広い範囲に置かないとならず意外とやりづらくなったので、画角の狭い60mmマクロに切り替え。広い会議室なので後ろに下がることは出来る。
冒頭に「ボケを作るには、背景と被写体と距離を作る」というような話を短時間講義受けて、撮影。二時間くらい撮影。先生が回ってきてアドバイス。最後30分(実際は終了時刻をオーバーしたのでもうちょっと長かった)、各自が一枚選んでカメラ上で表示させたものを先生が次々にモニターにつないで表示して講評。この講座、一回で講評付きでコンパクトでいいかもしれない。
「それはちょっと無理…」と思いつつ、こうやって無理やり課題を振られると多少はどうにかなるものだなあと思いました。自分一人でやっている限り絶対にこんなことは出来なかったと思うのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿