2月7日(土)にオリンパスプラザ東京でオリンパス OM-D E-M5 Mark IIの先行展示をみてきました。
今回は自分のSDカードを挿入して、撮影データの持ち帰りがOKでした。通常先行展示品は最終ファームウエアではないので(ハードウエアも最終ではないので、例えばボタン、ダイヤルなどの感触が違う可能性がある。大抵販売される量産品はよくなっている)、データ持ち帰りは許可されないのですが。 今回のオリンパスの意気込みを感じさせます。
夕方の4時過ぎに訪れた所、10分ほどの待ちでした。
試用出来るのは、シルバーボディーとブラックボディーの合計2台。レンズはEZ 12-50mm付きと、12-40mm付き。他に75mm辺りが用意されていました。
新メニュー
新メニュー項目としては以上のようなものが目につきました。
ハイレゾショットはオンオフと設定が、カメラメニューにあります。あと、スーパーコンパネなどでは連写モードのところに分類されているのでそこで一発オンオフが出来ます。
静音撮影とは、電子シャッターのようです。静音撮影の時、ノイズ低減をオンすると、ノイズ低減時にメカシャッターが閉じる動作をするため、音がしてしまうということでこの動作のオンオフが設定できるようになっています。
ハイレゾショットの「充電待ち時間」とは、ハイレゾショットは一種の連写なのでこの時の一枚ごとのフラッシュのチャージを待つための時間のようですが、充電完了ってボディーは知っていませんでしたっけ?附属の専用フラッシュの場合はこの設定は不要(自動?)となっています。
「歯車」メニューの一番最後(「その他」の一番最後)に「低消費電力撮影」という項目が増え、ライブビューでない場合、操作をしないとsleepするまでの時間を決めています。初期値が3秒でこれは非常に使い心地が悪い。 スーパーコンパネを眺めて考えているだけでsleepしてしまうし、sleepすると、シャッターボタン半押しをしないと起きない。 こういう動作が増えたことがわからなかったので当初故障かと思いました。初期値が3秒というはどうなんだろうというのと、この機能ってどんな人が必要なのだろうと感じます。
依然として、フォーカスピーキング(MFアシストの一項目)をオンにしていると、「フレームレート」(EVFのフレームレート)がdimしていて選択できず、「標準」固定になります。EVFのフレームレートは高速相当に高速化されるか、フォーカスピーキングと両立するように早くなってほしいです。
ハイレゾショット
データ持ち帰りがOKでしたので、急遽ハイレゾショットを撮ってみました。展示台に置くことで三脚代わりとしました。がたついていたので、シャッター押しから撮影開始までの待ち時間(そういうのが設定可能)を1秒にしてみましたが、うまく揺れが取れているかどうか。
二枚目に手持ち撮影でハイレゾショットを(わざと)やってみました。ISO 200固定、F5.6に絞っているのを忘れていたので(こういう風にあがってしまうのが私)、シャッタースピードが相当遅くなっていて手ブレして当然かもしれませんが、連写を合成するのでぶれが激しくなってしまいます。
屋外晴天で1/2000とかそういうような高速シャッターだと手持ちでどうなるのか、というのを見てみないと意味がなかったかなと思います。プラザで出来ることしか出来ないので致し方ありません。秋葉原でのフォトフェスタは二方向開けっ放しのホールなので晴天なら高速シャッターが切れるかもしれません。お試しください。
シャッターは非常に静かで、台においての撮影だとシャッター音が聞こえないほど。しかし手持ちで撮ると音が聞こえるので、メカシャッターでの連写は行われているはずです。
連写が終わると、モニターに後処理の進捗具合を示すバーが出てきます。E-M1より進捗が速いような気がします。これはハイレゾショットだから速いというわけでもなく、誤って何枚かHDRで撮影してしまったのですがその時もE-M1のHDRより少し速く処理するような感じがしました。が、条件を揃えた定量的比較ではありません。
壁にこのようなパネルがありました。去年のE-M1時のCP+などでもこの形式のパネルがありました。このパネルも今年のCP+やその後のフォトフェスタに掲示されるのではないか?と思いますので、実物を見て解像感の違いの有無をチェックしてみてください。
SDカード内にALBMというフォルダーが出来ていました。ハイレゾショットがらみでしょうか?
ハイレゾショットはJPEG、ORFの他にORIというファイルが出来ます。当然ORIは対応している現像アプリでないと処理されません。ですので、未対応アプリで吸い出して「削除」と指示してもORIファイルは削除されずに残っています。
操作感
グリップ形状はE-M5と同じです。E-M1に慣れてしまうとちょっと前グリップが小さい。LUMIXのグリップは小さくても非常に安定するので、ぜひこれを見習って欲しいです。
軍艦部のボタン類は押しやすい配置。十字キーのクリック感その他も非常に良い。
Fnが5つもあるのもよい。しかしそのうち二つは機能キーと兼用なのでFnとして使えない人も多いかも。
Fnの一つはボディー前面にあり、初期値では「プレビュー」(設定絞り値へ絞り込み)になっています。この位置にFnがあるのは便利でしょう。E-M1での前面Fnボタン2個を受け継いだ形といえます。
前後ダイヤルはでっぱり感が過去のOM-Dよりある感じ。回転トルクも少し軽い(展示品はまだ試作で、ダイアル類も追い込み中か?)。
軍艦部左にあるモードダイヤルは、E-M1同様、中心のボタンがフリップフロップ式で「ロック」有無が選択できる方式。
EVFの視度調整ダイヤルは回しやすい配置、大きさ。デザイン的にはちょっと目立つかもしれませんが。
感想
E-M5 Mark IIのE-M1に対する比較として
- ZDレンズ(位相差AF)を使わないのなら、E-M1と機能差がない
- 防塵防滴も備えていて、E-M1と差がない
- 位相差AFがないセンサーなので、暗所撮影時のノイズが素直なはずで、その点ではE-M1より優れている(はず)
- ハイレゾショットがある
- シャッター音がすごく静か。さらに静音撮影(電子シャッター)が使える
- グリップが、ちょっと不安定。特に大きなレンズにはE-M1より向いていない
EVFのフレームレート「高速」が選択できるようにするには
返信削除・撮影モード:P/A/S/Mモードのいずれか
・ピクチャーモード:i-Finish→Vivid、Natural、Flat、Portraitのいずれか ←i-Finishはだめ
・デジタルシフト撮影:OFF
・MFアシストのピーキング:OFF
・ピーキングを割り当てているボタン機能:OFF ← Fnキーのアサインのこと
・HDRモード撮影:OFF
だそうです。
参考:
価格.com クチコミ
「歯車Dのフレームレートが灰色で変更できない」の対処法