引き続きパナソニック LUMIX DMC-GX7で撮影。東京では、何かのイベントを記録するための写真を撮る機会は色々とみつかるのですが、写真のための写真を撮る材料というのが私にはわかりません。
今回は、半ば定点観測的場所となっているそばの花壇と少し離れたところの花壇で花のマクロを撮ってみました。
GX7に新たに入ったボディー内手ぶれ補正の様子をみるのと、LUMIXの特徴であるピンポイントAFの使い勝手をみるために、あえて手持ち撮影。レンズはレンズ内手ぶれ補正をもっていないオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroとしました。
振り返ってみると、三脚なしはいいとしても、一脚くらいは使ってもよかったのではないか、その方がもう少し打率が上がったという気がしました。ピントのずれはピンポイントAFのお陰でかなり少ないのですが、 1:1に近いマクロになると手持ちではきちんとカーソルを狙ったところに止めておくのが難しくて、違うところにAFさせてしまうことが多かったです。 一脚を使えば上下方向のブレは抑えられるので狙いやすくなったはずです。
今回メガネを着用してLVF(EVF)を覗いて撮影しましたが、オプションの大型アイカップのせいか特に蹴られたりすることもなく快適に撮影出来ました。
設定
- 「フォトスタイル」は「風景」
- WBはauto、晴天、曇り 混在
- スポット測光(LUMIXはフォーカスポイントを測光する)
- ピンポイントAF
- 手持ち撮影
- M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- JPEG撮って出し
ピンポイントAF + スポット測光
これが最初に撮った花ですが、手持ち、AF(AF+MF、MFアシスト使わず)でめしべにフォーカスがきちんと当たる確率が高い上に、AFで狙うだけなので非常に体が楽です。オリンパスのE-M5ではこの精度のAFは三脚を使ってもほとんど不可能(花が風で揺れてしまうので)ですし、MFアシストや拡大モードを使わないと狙えませんが、 オリンパスの拡大モードは全画面に広がってしまうため、構図が乱れてしまいます。パナソニックは確かG6かGH3から拡大画面が全画面でなくスーパーインポーズになる設定が出来るため、全体の構図を確認した状態でフォーカスポイントの拡大が可能なため非常に安定した撮影結果が得られます。
スポット測光の範囲が狭いため、被写体が多少揺れる程度では露出が影響を受けないため安定した露出結果が得られます。オリンパスのスポット測光は範囲が広すぎます。そもそもオリンパスの場合スポット測光は中央固定なので、AELと併用するしかないので露出がぶれないともいえますが、 逆に言って光の状態が安定しない場合に撮影の瞬間の測光ではない(AELしているから)という弱点もあります。
「使いこなしを要求しない」という点でLUMIXのスポット測光(+フォーカスポイント連動)の方が直感的に思います。
GX7ではAEL/AFLボタンが独立して、親指の届くいい位置に大きく存在しているのでAELや親指AFすることも非常にやりやすくなっています。
スポット測光はフォーカスポイントであるめしべの黄色に対して行われます。白い花なので厳密には白い花びらに一旦カーソルを合わせてAELしてからめしべを狙います。(さらに+2/3〜+1.0 EV補正か) しかしめしべも白と近い輝度である黄色なので、ここをそのままスポット測光させて、黄色に対するEV補正(+2/3 EVくらい)で済ませてしまう手もあると思っています。今回はフォーカスポイントであるめしべでスポット測光しています。
アイセンサーAF
「アイセンサーAF」という設定があります。これはアイセンサーをオンにしてあり、LVF(EVF)を覗いた時に自動的にAFする、というモードです。これをオンにしておくと、LVFを覗くとAFするため、マクロのように極端にピントがあっていない撮影状態でもすぐにLVFのなかに被写体が見えるようになって大変便利でした。
もちろん、手動でシャッターボタン半押しでAFさせればいいだけのことではありますが、「覗くとピントが(大体)合っている」というのは結構便利でした。
赤い実の色がいい感じで出ました。
スポット測光
スポット測光の範囲が狭いため、このコスモス(花の種類には自信がありません)のめしべを狙っていると僅かな揺れでめしべの色々な部分が測光されるため、結構忠実に露出が変わります。白とか赤とか露出が難しい被写体でなければ「マルチ測光」(評価測光)で測光するほうが安定するだろうな、と思いました。 ただデジタルカメラの場合何枚撮っても困らない(フィルムカメラの場合撮った枚数分、現像代とプリント代がかかります)ので、スポット測光で露出がふらついても何枚も撮ればいいだけかもしれません。
AF感度
二枚目の実の写真は、本当は真ん中の緑の実の頂点にピントを合わせようとしたのですが、合いませんでした。最短撮影距離を越えていたのかな?とも思います。 ピンポイントAFはかなり狭いところだけをみてAFするので、実の表面がツルンとし過ぎていたのかもしれません。 通常の「1点AF」にすればよかったかもしれません。三脚を使っていればMFアシストを使ってMFで追い込む手が順当だろうと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿